知恵と技術で被災地支援する中小企業の心意気

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組み立て・移動簡単―モンゴルのパオ風トイレ

   司会のみのもんたが感心したのが、茨城県北茨木市の工場にあるモンゴルのパオを模したトイレ。軽量鉄骨で組み立て、ビニールで囲ったものだ。広さは3坪ほど。排泄物はオガクズなどと混ぜて分解し肥料になる。

   考案した木口利男社長自身が被災者で、中学校に一晩避難した。その経験から、野菜を栽培する棚として販売していたものをトイレに転用することを思いついた。「今持っている技術をすぐに利用してもらおうと思いました」と木口社長。

   「中が見えているじゃないの」とみの。取材キャスターの岡安弥生は「これはモデル展示ですから透明のシートを使っています」と苦笑する。組み立て、取り外し、移動も簡単だ。

   岡安「私とみのさんでもできます」

   価格は40万円。6個の便器が備え付けてあり、10棟を無償提供することにしている。

   オイル・ショックのときに省エネ技術が進んだように、逆境を乗り越える多方面の日本の技術力に期待したい。

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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