ダニエル・カール「海外の震災ニュースでたらめ!」ユーチューブで怒り発信

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   「ヒステリ―報道はやめて下さい」。

   あの山形弁丸出しの元英語教師、ダニエル・カール(タレント)が海外報道のでたらめぶりに怒り心頭、「YouTube」で世界に向け怒りを発信した。

「何千もの人が東京を脱出している」

   震災当初の海外メディアは「日本は地獄にあってもあくまで日本で、穏やかで自己規制ができている」(仏ル・ポワン誌3月17日号)など、被災地の人たちの我慢強さを絶賛した報道もあった。

   ところが、福島原発事故が危機的状況になってから海外報道はパニック状態になってきた。米4大ネットワークの一つ「フォックスニュース」は日本の原発を紹介、女川、福島、浜岡と地名を挙げたなかで、何を勘違いしたのか、渋谷のライブハウス「shibuya eggman」と。

   イタリアの「アンサ通信」は、菅首相が津波について語った記事に枝野官房長官の顔写真が載った。「スッキリ!!」が問いただしたところ、「同僚や書いた記者に確認したのですが、間違っていたようで」と謝罪したという。これなどは許されるとしても、次のようなとんでもない誤報もある。

   スコットランドの「デリーレコード」紙(3月16日付)は、「何千もの人々がこれ以上の爆発と致命的な放射能の雨が降ることを恐れ、なんとか東京から逃げ出そうと先を急いでいる」と書いた。

   フランスの国際英字紙「インターナショナル・ヘラルド・トリビューン」の一コマ漫画は、原発事故が気になる白雪姫がリンゴを持ったお婆さんにこんな質問をしている。

「ちょっと待って、日本から来たの?」

「東北、日本をバカにしている!」

   こんなでたらめ報道を見たダニエルは、「アタマにきた。東北、日本人をバカにしているんじゃないのか。見出しが大げさで、日本国内よりかえって海外でパニックになっている」と我慢できず、「YouTube」で世界に発信した。

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   ただ、この海外報道のでたらめぶりには日本側にも責任がありそうだ。菊池幸夫(弁護士)は「われわれ自身にも問題がある。首相がコロコロ変わり誰だかわからないという現状をつくってしまった。海外への発信力の弱さにつながっている」という。

   それもあろうが、菅首相自身が「頑張ります」程度の話ばかりで、前面に出て話したのは10年後、20年後の雲を掴むような被災地の将来像だけ。きちっとした頼りがいのあるリーダーシップを示さなかったことも大きい。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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