5月2日と6日(2011年)も休めば最大10連休と、めったに取れない今年のゴールデンウィーク(GW)。さてどう過ごすか。普段ならめったに行けない国内か海外旅行となるのだが、今年はちょっと事情が違うと、「スッキリ!!」が取り上げた。
一般旅行は大幅減「罪悪感がある」
昨年のGWの国内、海外旅行と比較したJTBの調べによると、国内旅行者は昨年の2169万人に対し今年は1566万人(推定)で30%減、海外は昨年の51万人に対し今年は43万人(同)で15%減に落ち込んでいるという。
減少の背景にあるのはやはり震災。理由を尋ねたアンケート調査では、1位「交通手段がなくなり不便になったから」、2位「世の中、何となく暗く、楽しめない気がする」、3位「被災者たちへの罪悪感がある」だった。調査は大きな余震が続く4月上旬で、不安定な電力供給、不便になった交通機関、危機的状況の福島原発事故などの真っ只中という事情も反映したようだ。
司会の加藤浩次も「たしかに、ボクの体感ですが、ああ、ゴールデンウィークかみたいな感じなんですよ」という。
東京都主催は10分で受付締め切り
そんななかで応募が殺到したツアーがある。都民向けに東京都が主催する「被災地ボランティアツアー」で、東京ボランティア市民活動センターの受付窓口となったウェブサイトは、受け付け開始後10分足らずで200人の定員をオーバーして締め切られた。
4月29日から6泊7日で宮城県の被災地でガレキ撤去や泥のかき出し、物資の輸送作業などを行い、参加費は2万5000円という。このツアーは締め切られたが、他に企業や団体によるボランティア派遣ツアーが企画されており、問い合わせが殺到しているという。
たまの休みなのに、被災地での重労働を買ってでる気概には敬服するが、加藤は「無理をしないことが一番大事。無理をして体をこわしたら逆に現地の人たちに迷惑をかける」と話す。
都の被災地ボランティアツアーでは、事前ガイダンスで参加者に「受け入れてもらっていることに感謝する」「無理をしない」などを呼びかけているそうだ。