井上貴博アナウンサーが避難地域に指定された福島県浪江町を取材。避難指示が出ている中で、家畜の世話のためにいまだに残っている農家にインタビューした。黒毛和牛の世話をしている主婦は「もう1か月以上過ぎたというのに、国や東電はいまだに何もやってくれない。私が逃げたらこの牛たちは死んでしまう」と静かに話す。井上は「自分の命と牛とどちらが大切ですかと聞いたら、牛だという答えが返ってきたのが印象的でした」と語った。
町長「政府に要請してもなしのつぶて」
スタジオに浪江町の馬場有町長が生出演。司会のみのもんたが「国は何の手も差しのべてくれないのですか」と聞くと、馬場町長は「1か月以上前から残された家畜の受け入れ先を探してくれと要望している。でも、いまだに何の連絡もない。会議ばかりして、被災者の痛切な気持ちを分かろうとしない」と怒りをあらわにした。
みのは怒る。
「牛や豚や鶏も毎日エサや水が必要なのに、国が何の方策もとらずに手を拱いてみているだけとは、政府は何を考えているのか」
内野雅一(週刊エコノミスト編集長)「大丈夫、一生懸命やりますから任せて下さいという一言を聞いただけでも、被災者の皆さんの気持ちがどれだけ楽になることか。なぜ、その一言がいえないのか」
若狭勝(元東京地検公安部長・弁護士)「中越地震の時はヘリコプターで牛を吊り下げて移動をさせた。そして、受け入れ先も移動費用も全部政府が負担した。なぜ今回はそれをやろうとしないのか。被災者の心をズタズタにする行為だ」
自分の命をかけてまで、家畜を守ろうとしてる農家の姿を東電や国はどう見ているのか。
文
ナオジン| 似顔絵 池田マコト