フリージャーナリストが撮った「福島原発」映像の凄まじさ

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   福島第1原発の5キロ圏内の双葉町、浪江町で不明者の捜索を続ける警視庁、福島県警の捜索隊員をきのう(2011年4月25日)、安藤隆春警察庁長官が激励した。同行してかなりのメディアも入ったが、津波が直撃した地域でもあり、状況は悲惨なものだった。

   防護服の長官は「不明者のご家族の心情を察すれば、警察は全力を挙げて捜索を」 と訓示したが、捜索隊員は「日本警察一体で集中しております」と、その活躍ぶりにはまったく頭がさがる。

瓦礫の山の前ではアリのような作業員

   「モニバド」が衝撃的な映像を入手した。警戒区域指定前日の21日、第1原発の北側から1・5キロまで近づいたフリージャーナリスト細谷淳さんが撮ったものだ。海側から見る原発の前面は一面のがれきに見えた。かれきといっても、おそらく津波にやられたのだろう、巨大な鉄骨(クレーン?)や金属製の構築物が無惨にひしゃげている。片付けをしているのか、ショベルカーや少数の防護服の人影が動いていたが、がれきの大きさからはまるでアリが歩いているような。ととても短時日で片付く量ではない。

   こんな様子が得られたのははじめて。これまで衛星写真や無人偵察機の画像で、原子炉部分はわりとよく見られるようになったが、広大な原発敷地の他の部分がどうなっているのか、あらためて心配になる映像だった。

   細谷さんは「こんなにグチャグチャになってるなかで、修復作業やってるのが信じがたい光景だった」という。

   司会の羽鳥慎一「津波の衝撃のすごさがあらためてわかりますね」

   舘野晴彦(月刊「ゲーテ」編集長)「(放射能も)相当危険ですよ」

   ただ、肝心の放射線量について細谷さんは、「高いとは聞いていたが、実際数値をみると、どこまで上がるんだろうという不安はあった」とやや頼りないレポート。先に東電が発表した原子炉周辺の汚染結果では、危険なレベルの範囲はかなり限定されていた。このところ全体的に数値は下がってきており、本当なら突っ込んで取材すべきだろうが、警戒区域指定でもう入れなくなってしまった。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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