増える土砂崩れ、液状化現象
地震で心配されるのが土砂災害。福島県いわき市では山崩れで住宅が飲み込まれ、女子高生3人が死亡した。いわき市だけでも土砂災害の危険がある地区は約1500か所、このうちの点検済みは1割にも満たない130か所だ。
平坦な住宅地でも余震による被害が相次いでいる。原因は液状化現象で、家の土台が崩れ、電柱が傾き、道路に亀裂が走る。辻村和人記者(災害担当)は「盛り土で造成された川沿いの住宅地は危険。いま自分が住んでいる住宅地が、昔どんな土地だったのかを確認することが大切だ」と指摘する。
遠田准教授は防災ポイントとしてこんな提案をした。
「これからの地震対策には3つのことが重要。1番目が住まいの安全で、高い所に物を置かない。次が家族の安全で、どこでどう連絡を取るのか。最後が地域の安全で、地盤がどうなっているのかをチェックすることだと思います」
ナオジン
*NHKクローズアップ現代(2011年4月21日放送「多発する余震 どう備えるか」)