「5月場所」NHK中継・ダイジェストなしで審判部「困った」

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   NHKは5月夏場所に代わって開催される「技量審査場所」の中継番組も取組ダイジェスト番組も放送しないことを決めた。日本相撲協会との放送契約は「本場所」だけになっていて、「審査場所」はこれに当たらないためというのが理由だが、八百長力士の処分が中途半端だという批判が強いうえ、解雇された元力士と訴訟になっていることが背景にある。

   NHK中継放送がなくなって困っているのが相撲協会の審判部だ。物言いが付いたときなどは、審判部のビデオ室でNHKの映像を見てチェックすることになっている。昨年7月の名古屋場所もNHKは中継放送を中止したが、午後6時台の取組ダイジェストのため収録はしており、審判部もそれで判断することができた。今回は収録そのものをやらないのでそれができない。

「審判部は土俵を映す定点カメラを数台設置するようですが、死角ができて判定が難しいケースも出てくるでしょうね」(相撲協会関係者)

   実は、皮肉なことに「技量審査場所」こそ見たいという相撲ファンが少なくないのだ。八百長が問題になって3月場所が中止になった後だけに、さすがに力士たちも疑惑を持たれるような取り組みはできない。真剣勝負の連続だから、ケガ人続出の心配もあるが、見応えのある勝負が続くはず。相撲好きには見逃せないというわけなのである。国技館に行っても、入場無料だから希望者が殺到して入れるかどうか分からないし、NHKでは見ることができない。しかし、相撲協会はさすがに心得たもので、インターネットで中継映像を流す取組を増やすことを検討しているという。(テレビウォッチ編集部)

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