茨城・つくば市の施設で、仙台からの避難者にスクリーニング(放射線検査)証明書の提出を求めていたことがわかった。つくば市は福島第1原発事故の避難者にも避難所入所の際、任意だが、健康被害調査の検査証明書を出していたが、一部職員がこれを「必須」と勘違いしたものらしい。
仙台市の男性は福島原発とは無関係で、男性の抗議で市も誤りを認めた。 枝野官房長官も「明らかに過剰な反応だ。苦労されている方々を温かく迎えてほしい」と話した。
中禅寺湖にレポーターのボートだけ
放射能への無知からくる風評被害は、避難者した子どもが「放射能がうつる」といわれるなどさまざまところに出ている。原発の地元・双葉町から埼玉・加須市へ集団避難した女性はこの話に、「ショックです。逆の立場になれば、証明書で安心するのかもしれないが、悲しい」と語る。
司会の羽鳥慎一「正しい知識があれば起こらないこと。もっと伝えないと」
赤江珠緒キャスター「空気感染するものじゃないんですから」
東ちづる(女優)「もっと政府がしっかり伝えないと風評が大人から子どもにまでいってしまう」
しかし、そのあと井口成人レポーターが伝えた日光の様子はもっと衝撃的だった。年間180万人が訪れる世界遺産、日光東照宮は好天の日曜日(2011年4月17日)だというのに人影はまばら。東武日光駅から観光バスに乗ったのは、たった4人だ。
大震災翌日の3月12日から31日までの観光客は、 前年の10万人から5000人に、日光観光協会は「前年比95%減」という。東照宮の土産物店は「平日は 指で数えられるくらいしかいない」
車の渋滞の名所である「いろは坂」もまったく車がない。井口は中禅寺湖にボートで乗り出したが、広い湖面にたった1そうだ。「いつもなら若いカップルでいっぱいなんですが」
ボートの店も「われわれの力ではどうしようもない」と嘆き、ラーメン屋さんは「99%減った」という。
閉館を余儀なくされたホテルもあった。湯元温泉は昨年48万人が訪れたが、閉館を決めたホテルは「震災に加えて放射能の影響。それに計画停電が追い打ちをかけた」という。手作り料理が売りだったが、計画停電になるとできあいのものにならざるをえない。放射能では食材の安全の問題が出た。