栃木県鹿沼市できのう(2011年4月18日)、 集団で登校する小学生の列にクレーン車が突っ込み6人が死んだ。学校まではわずかで、通学指導中の校長ら2人の教諭が見守っている前での惨事だった。重機の運転手(26) は居眠りをしていたといっているらしい。
「病院から抱いて帰った。まだ温かくて…」
亡くなった子の祖母は「あと30秒、1分ずれていれば、だれも死ななくてすんだのに」と悔やむ。「病院から抱いて帰った。まだ温かくて…。夢であってほしい」
運転手は工事現場へ向かう途中で、700メー トル先の事業所を出てわずか5分後。広く見通しのいい国道で、突然、対向車線を突っ切って歩道に乗り上げ、子どもたちをはねたあと生け垣を突き破り、民家の軒先にぶつかって止まった。
現場にリポーターの永井まどかがいた。
「歩道は幅5メートルもあります」
車道との間には縁石があり、ところどころに鉄製の交通安全のパイプ、歩道の中央には白線もある。
縁石、ガードレールすり抜け
状況から見て、運転者がまともに目を開いていたら起こる事故ではない。目撃者の話では、運転手はハンドルをかかえて突っ伏していたという。供述は本当だと思われるのだが、「モニバード」はなぜか「居眠り」を「新しい情報が入りました」なんてやっていたから、VTRがなんともしまらない。
赤江珠緒キャスターが「縁石を乗り越えたんですか。それとも縁石の切れ目?」と聞く。さすがに映像をよく見ている。どうも縁石の切れ目から歩道に入った気配だ。そうすると、運転者は衝撃を感じない。
司会の羽鳥慎一「電柱には当たってない?」
永井「当たってません」
羽鳥「もし 当たってれば止まったのか」
永井「ガードレールがあれば」
クレーン車はそうした障壁のないところをかなりのスピードで学童に突っ込んだことになる。祖母ならずとも悔やみたくなる。運転手は前日が休みだったという。アルコールは検出されなかったというから、なにかで夜明かしでもしていたのか。なんともやりきれない。