不明者捜し続ける消防団員「自分たちだけ…なんて考えられない」

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「毎晩、死んだ人が夢に出てくる」

   現在、自衛隊が重機でガレキを排除しながら行方不明者の捜索を行っている。当初、行方不明者の捜索をしていた地元の消防団員は、被災地への物資を届ける作業に取り組んでいる。

   小国は午前中に物資輸送に従事したあと、午後は仲間や行方不明者の捜索に出かける。「(ガレキは)何軒もの家がプレスされた状態だから、よく見てやんないと」という。

   家族は「危険だから」と消防団員をやめるよう言うが、小国は「行方不明者の捜索とかガレキの撤去が終わらない限りは、本業の漁業はできない」と突っぱねている。そして次のように言った。

「毎晩、津波関連の夢のオンパレード。死んだ人出てくる。ハッと目が覚めると、寝床について2時間しか経っていない。眠りが浅いのだろう。オレでさえそうだから子供たちはもっとじゃないですか。
   (ここでは)被災者の人たちとか家族の人たちをそっちのけにして、自分たちだけなんて考えている人はいないから」
文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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