4月は入学式や新学期の始業式。東北の被災地でも遅ればせながら入学式や始業式が行われている。「スッキリ!!」は学校が津波で破壊され転校を余儀なくされた児童たちを取り上げた。
宮城県名取市の小学校。10日遅れの始業式が18日(2011年4月)に行われ、被災した学校から転入してきた児童が、「よろしくお願いします」と挨拶する姿があった。それを心配げに見守る母親は、「子どもも自分たちも頑張るしかない」と話す。
「新学期スタート」避難所の学校も移動要請
家族を亡くしたり、家を失い、避難所から学校に通う児童・生徒も多い。まさに苦難の門出で、しばらくはつらい光景があちこちの小・中学校で繰り広げられるのだろう。
その一方で、授業再開をめぐり新たな問題も浮上している。 まだ1万2000人の被災者が小学校の教室などで避難所暮らしをしている石巻市では、21日からの授業再開に向け、これらの被災者たちに避難場所の教室から他へ移動することを呼び掛けている。
1万戸が必要という仮設住宅は、4月下旬までに準備できるのは137戸で、そのあとのめどは立っていない。市や市教育委員会は他の学校体育館や公共施設を手配し、移動が終わったところから順次、授業を再開していくことにしているが、被災者の不安は募る。
400万円を被災者に手渡し
スタジオではキャスターのテリー伊藤がこんな提案を行った。
「仮設住宅を作るのに300万円かかる。撤収するのに100万円近く。この400万円ほどを直接被災者に渡してアパートを借りてもらえばいい。地方だったら2~3年そこに住み、新たな展開を考えることも…」
これに精神科医の香山リカが「離れればあるんでしょうけど、近隣のアパートはもういっぱいらしい」という。
ただ、仮設住宅を建てる場所がないという現状では、考慮すべき提案。東大教授のロバート・キャンベルもテリーの案に賛成して「選択肢の一つとして増やした方がいい」という。