避難指示なければ助けられたかも…原発周辺ようやく捜索

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大混乱で判断停止した政府

   福島第1原発に津波が襲ったのは11日午後3時40分ごろ。この時に原発の緊急炉心冷却システムがすべて停止した。午後9時23分、政府は第1原発から半径3キロ以内の住民に避難指示、3~10キロ以内の住民に屋内退避指示を出したが、この時点ではまだ放射能漏れは確認されていなかった。

   放射能を含む格納容器内の空気の放出を決め、避難指示を半径10キロ圏に拡大した翌朝までまだ間があったが、政府は大混乱して、行方不明者の捜索に頭が回るほどの余裕はもはやなかったようだ。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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