宮城県南三陸町を訪れたミュージシャン・布袋寅泰が、4月13日(2011年)のブログでその体験を語った。
芸能人による「慰問」ではなく、一人のボランティアとして被災地に向かったという布袋。支援団体とともに、がれきの片付けや物資の積み下ろしを手伝った。そんな布袋に南三陸町の町長が「今日は何曲か歌ってくれるのでは?」と質問。「御迷惑かけてはと思い、今回はお手伝いに徹するつもりで参りました」と答えると、
「布袋さん、私たちはもう悲しみにとどまることをやめようと前を向いてスタートしたのです。次に来るときは是非歌でみんなに元気を与えてあげてください」
と力強く返されたという。
周囲のボランティアに勧められ、避難所の人々と握手やサインをして回ると中には布袋や妻・今井美樹のファンも。人々の笑顔に触れたことで、「こうして皆さんが一瞬でも元気になってもらえるなら、自分は『布袋寅泰』でありたい、と素直に思えた」といい、「今後も長きに渡って様々な形で貢献出来るよう心がけていきたい」と述べている。