ゴルフのマスターズ・トーナメントで大健闘、ベストアマに輝いた東北福祉大の松山英樹(19)が昨日(2011年4月13日)帰国、「朝ズバ!」に生出演した。
「まだ到着してないんで心配なんですが」と司会のみのもんたが言い終わらぬうちに、「ただいま到着です」。日焼けした顔をほころばせ、スタジオに入って来た。
最終日18番のパット「入れてやろうと思いました」
「オッ、松山君」
待ち構えていたみのと握手。スポーツ担当の高畑百合子アナが花束を贈った。さっそくみのが聞く。
「最終日の18番のパット、よく入れたねぇ。絶対入れてやろうと思った?」
松山「はい、入れてやろうと思いました」
高畑「マスターズを楽しみたいといっていましたが、楽しめましたか」
松山「ええ、楽しみました」
コメンテーターの三屋裕子(スポーツプロデユーサー)「正直、緊張しなかったですか」
松山「ええ、あんまりしなかったですね」
19歳のアマチュアらしい初々しい表情だが、受け答えは堂々としたものだ。緊張しなかったのには理由がある。阿部靖彦監督が明かす。
「練習ラウンドのスコアが悪すぎたから。あまりに悪いんで練習せず過ごした日もあります」
そう言えば、スペシャルリポーターの芹澤信雄プロが開幕前、「松山君は緊張していて自分のプレーができるかどうか不安がある」と言っていた。練習ラウンドを見て、そう予想したわけだが、しかし、それで開き直ったのか、かえっていい結果を生んだ。図太いといわれる松山らしい話だ。
仙台に帰ってボランティア活動参加
震災はオーストラリアの合宿中に知った。一時は出場辞退も考えたが、地元や全国のファンからの励ましを受けて決意。
「出場させてもらったことに感謝してプレーしなければ、被災された方々に失礼と思いました」
その思いはオーガスタのパトロン(観客)たちにも伝わっていたようだ。最終日の18番をホールアウトすると、立ち上がって拍手するスタンディング・オベーションで健闘を称えた。
被災地、仙台にも希望を与えた。スタジオに地元からメッセージが届いた。
「地元の誇りだよ」
「避難所に来て顔を見せてもらえれば皆も喜ぶでしょう」
「身近な人が頑張っていると思うと、力になりますね」
松山はこれから仙台に帰ってボランティア活動に参加することになっているそうだ。