頻発する余震―これから数年続きM7クラスも「想定内」

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   朝から夜まで絶え間なく不意にグラッと来る余震。しかも震度を強め震源地も福島県沖から千葉県沖へと徐々に首都圏に近づきつつあるのには不気味さを感じる。「スッキリ!!」が頻発するこの不気味な余震の理由を専門家に聞いた。余震が新たな余震を生み、今後どこで起きてもおかしくないという。

日本海側でも発生

   4月11、12日(2011年)の2日間に発生した余震を時間で追うと、11日午後5時16分(福島県沖でM 7.1)、同午後8時24分(茨城県沖でM5.9)、12日午前7時26分(長野県でM5.5)、 同午前8時08分(千葉県沖でM6.3)、同午後2時07分(福島県沖でM6.3)と立て続けだ。

   この余震のメカニズムを東大地震研究所の大木聖子助教は次のように語る。

「大きな地震が発生したことによって岩盤のバランスが崩れ、不安定になった状態から解放しようとする動きが余震になって表れる。その余震がさらに新たな余震を次々生んでいく」

   今回の余震は頻度のほかに範囲に広さに特徴があるという。M9.0の巨大地震は日本列島の関東以北が乗っている北米プレートを東に最大5.4mも引っ張ったため、非常に不安定な状態になっていて、いまは余震が集中しているのは太平洋岸の東西200キロ、南北500キロのエリアだが、「太平洋側だけでなく日本海側でも、どこで余震が起きるか分からない」という。

首都圏直下型なら大災害に

   また、余震が長期間続くと考えられることも特徴だ。

「M9.0は過去に日本で起きたことがないので、過去の情報を頼りにできませんが、2004年のスマトラ島沖地震のM9.1とほぼ同じ規模なので、その時どうだったかとみると、5年半後にM7の余震が起きたりしている。今後、数年にわたりM7級の余震が起こると考えられます」

   コメンテーターの菊池幸夫(弁護士)「災害にうまく対処できるような生活に変えていく必要があるでしょうね」

   キャスターのテリー伊藤「想定外でなくて、ある程度の対処法を想定して箇条書きしておくぐらいしかできないですよ」

   備えあれば憂いなしというが、首都圏直下型のM7級余震となると、どの程度備えればいいか見当もつかない。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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