「確かに数字の比較ではチェルノブイリ原発事故よりは少ないかも知れない。しかし、時間の経過とともにその値がどんどん増えていたことを公表していなかった」
司会のみのもんたは怒る。
事故小さく見せようと隠蔽したが…
経産省原子力安全・保安院は12日(2011年4月)、東京電力・福島第一原発事故を国際原子力事象評価(INES)を最悪のレベル7にアップした。旧ソ連のチェルノブイリ原発事故と同じだ。
これまでに放出された放射性物質はヨウ素131とセシウム137などで、その量は3月23日の時点で約10万テラ・ベクレル(テラは1兆ベクレル)。レベル7の基準となる数万テラ・ベクレルをはるかに超えていた。
みの「空気中に放出された汚染物質は兆の単位を超え、その上の京の単位になっていたとも言われています。こんなことがなぜ、今まで公にされなかったのか」
コメンテーターの若狭勝(元東京地検公安部長・弁護士)「正確情報の隠蔽が行われていたとしか思えない。事態収拾の先が見えなくなったので、今になって公表したのだろう」
内野雅一(週刊エコノミスト編集委員)も「チェルノブイリと同列に扱われたくないと思いがどこかにあったのではないか」と指摘する。みのが珍しく、「今回の問題は、メディアに関わる人間がどこまで真実を報じられるのか。その力量が問われている」と真っ正面からの発言――。
保安院、東電、専門委員を刑事訴追せよ
いま会見などに出てきたり、対処法を検討しているのは、いずれも原発を推進し、大地震・大津波の危険を切り捨ててきた連中だ。この期に及んでまだ事態を小さく見せようとこざかしい嘘を重ねるのは目に見えている。こんな顔ぶれがまだ対応に当たっていること事態がおかしくないか。まず全員更迭して、以前から原発の危険を指摘してきた人材で態勢を立て直すのが急務のはず。その後は刑事訴追などを検討すべきである。