桜塚やっくん 大槌町で炊き出し「おいらはここで何が出来る?」

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   お笑い芸人の桜塚やっくんが4月10日(2011年)のブログで、ボランティアとして岩手県大槌町へ炊き出しに行ってきたことを報告した。

「大槌町は、忘れられた避難所と呼ばれていて、マスコミもタレントも絶対に来ない、むしろ救援物資すら忘れられる時もあるくらい奥地にあるのです」

   車に乗って7時間かけて岩手へ。1泊後、さらに3時間かけて大槌町に着いた。現地の「酷さ」は、言葉で言い表せるものではない。原形をとどめていない車が散乱し、真っ逆さまになった家、鉄骨だけのコンビニも見た。

   現地の人たちが避難生活をしている場所では、肉じゃがをつくる手伝をし、一緒に食事をしたという。ほしいものを聞いたら、ある女の子は「家」だと答えた。津波で流されたと聞いて、「何も言えなくなりました」。避難所には全員そろって助かった家族もないことも知り、被災者の苦しい状況を目の当たりにした。

「胸が締め付けられました。おいらはここで何が出来る?」

   笑わせることが自分にできる精一杯だったから、みなの前でネタを披露した。喜んでくれたように思えて、本人は「芸人になって、みんなを元気づける事がこんなに嬉しい事なんだと、初めて感じました」と振り返っている。

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