観光地どこも閑古鳥…自粛ばかりじゃ被災地も困る

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   東北の惨状に追い打ちをかけるような大きな余震、加えて収束のメドがまったく立たない福島原発事故。そんな混沌とした中でも春は巡ってきた。

   都心の桜は満開を迎えているのに、石原都知事の「そんなものやめたらいい」というお花見自粛奨励で火が消えたよう。この自粛ムードでシーズン到来の観光地への影響はどうなのか、「スッキリ!!」が名だたる観光スポットの現状を調べに行った。

「箱根」「北海道」「京都」外国人客ガタ減り

   まずは箱根。やはり計画停電と放射能汚染の不安で観光客は激減していた。外国人観光客が来なくなったほか、計画停電で東京・新宿―箱根湯本間の特急ロマンスカーが3月14日から運休していることも響いているようだ。箱根町観光課によると、観光客は通常に比べ3分の1に激減しているという。

   韓国や中国からのチャーター便が乗り入れている北海道も壊滅状態に近いという。北海道観光振興機構の広報担当者は、「韓国にLCC(格安航空会社)の渡航延期も起きて、壊滅状態に近付いている。約800億円以上の観光消費額を損失する恐れが出てきた」という。

   被災地から遠い京都ならさほど影響はないだろうと思うのは甘い。原発事故でめっきり外国人観光客が減っているという。市観光振興課は「とくに外国人観光客はかなり高い割合で減っているようです。原発事故が落ち着かない限り、回復は難しいと思う」と話す。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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