日本中が疑心暗鬼―被災地に広がり始めた「原発避難住民差別」

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麻生幾「遺体収容の自衛隊員PTSD心配」

   紙数が尽きてきたから簡単に書くが、被災地で瓦礫の除去や遺体収容作業に当たっている自衛隊の活動ぶりには頭が下がるが、心配なことがある。「週刊文春」で麻生幾氏が書いているが、遺体収容、中でも自分の子供と同じぐらいの幼児たちの遺体を発見するたびに受ける強いショックで、PTSD(心的外傷後ストレス)を発症する隊員が激増しているし、これからも増えるという問題である。

   弱音を吐くことは女々しいことだと教えられてきた彼らは、悩みを同僚や上司に話すことができず、ひとり悶々として精神に異常を来す者も少なくないという。一般企業の会社員に比べて自殺者が多いのも自衛隊である。

   自衛隊員の心のケアにも国の手厚い配慮が必要になる。しかし、「使用済み菅燃料」と揶揄される彼に、それを望むのは無理な気がする。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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