麻生幾「遺体収容の自衛隊員PTSD心配」
紙数が尽きてきたから簡単に書くが、被災地で瓦礫の除去や遺体収容作業に当たっている自衛隊の活動ぶりには頭が下がるが、心配なことがある。「週刊文春」で麻生幾氏が書いているが、遺体収容、中でも自分の子供と同じぐらいの幼児たちの遺体を発見するたびに受ける強いショックで、PTSD(心的外傷後ストレス)を発症する隊員が激増しているし、これからも増えるという問題である。
弱音を吐くことは女々しいことだと教えられてきた彼らは、悩みを同僚や上司に話すことができず、ひとり悶々として精神に異常を来す者も少なくないという。一般企業の会社員に比べて自殺者が多いのも自衛隊である。
自衛隊員の心のケアにも国の手厚い配慮が必要になる。しかし、「使用済み菅燃料」と揶揄される彼に、それを望むのは無理な気がする。