汚染水流出ストップでも「魚風評」は拡大

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   高濃度の放射能汚水が海に流出していた福島第1原発2号機。作業員による夜を徹しての作業で、汚染水の流出が6日(2011年4月)午前5時38分に止まった。

   東電が汚染水の流出ルートを調べたところ、原子炉建屋からタービン建屋、ピットに通じる下部に敷き詰められた砕石層を伝っていたという。昨夜から徹夜で砕石層に瞬時に固まる水ガラスなどの薬剤を注入し続けて止めた。

   司会の加藤浩次は「取りあえず一安心ですね」と言うが、野口健(登山家)は「ずっとこのままでいけるんですかね…」と不安げだ。

   加藤「そこなんですよ。今までに高濃度の放射能汚水がどんどん流れていたし、いったいいま海はどうなっているんですかね」

原発沈静作業はこれから

   その海でやはり異変が起きた。茨城県北茨城市沖で捕獲されたコウナゴから1kg当たり4080ベクトルという基準値(2000ベクレル)の倍以上の放射性ヨウ素が検出されたのだ。さらに、同じ海域で捕獲されたコウナゴからは、1㎏あたり526ベクレルという基準値(500ベクレル) を超える放射性セシウムが検出されている。

   加藤が「安心していていいんですかね」と、ゲストの東京海洋大学の石丸隆教授に聞く。

「規準値の2000ベクレルに達した魚1kgを1年間食べ続けてもX線写真を撮った程度。その2倍食べても大丈夫」

   汚染された海水はゆっくり沿岸に沿って南下しているようだが、「いずれ黒潮に吸収され、1週間後にはなくなる」(石丸)とみている。

   政府は魚への風評被害打ち消しに躍起だが、4日夜から放出が始まった集中廃棄物処理施設などの汚染水は、まだ3分の2も残っている。その汚染の広がりはまだ分かっていないし、おおもとの放射能流出を止めるにはどうするのか、まったく先は見えてこない。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
姉妹サイト