大きな瓦礫を重機を使って撤去するのが自衛隊なら、細かな作業はボランティア。作業のすみ分けができているらしいが、そのボランティアの絶対数がまだ不足と「スッキリ!!」が呼びかけた。
5時間でやっと住宅入口確保
まず、番組スタッフがボランティア活動に参加し、宮城県石巻市の住宅で1階部分の瓦礫の撤去作業に取り組んだ。訪れたのは県内外からボランティアを募集中の「石巻市災害ボランティアセンター」で、費用は市が負担し、ケガをした際の保険や他人をゲガをさせてしまった賠償をする保険に加入する。こうした登録が終わると、センター職員からこの日に作業する場所が指示される。各被災地ごとにまとめ役がいて、その指示で高齢者夫婦の住む家へ向かった。
間近で見る瓦礫の山は想像を絶する。住宅入口付近は横転した3台の自動車でふさがれ、近くの製紙工場から流れ着いた直径50センチを超える丸太が家の1階部分を貫いていた。大きな瓦礫や丸太は小さく切断して撤去、最後に車を重機で運び出した。作業開始から5時間。ようやく出入口を確保し、庭が見えるようになり、午後4時にこの日の作業は終了した。
現地は「まだまだ人手足りない」
現在、県外からのボランティアを切望しているのは、宮城県が石巻市と仙台市泉区。岩手県が陸前高田市、大槌町。福島県が相馬市、南相馬市だ。
ただ、宿泊所や物資不足の折、食事や寝床、移動手段は各自で用意、ヘルメット、マスク、手袋、長靴の着用が義務付けられている。
司会の加藤浩次が「テントは慣れないと大変ですね」と言うと、山やの野口健(登山家)が「山の道具を使えば全部いけますよ。テントも簡単に張れます」
石巻市災害ボランティアセンターの大槻英夫統括責任者は「まだまだ足りないので、是非ご協力を」という。