高濃度汚染水の流出なんとか止まったが…問題は「元栓」だ!

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   「今日は福島原発でちょっとだけいいニュースがありました」。司会の小倉智昭が微・微笑といった感じの表情を見せながら言う。

   よいニュースとは、2号機取水口ピット付近からの高濃度汚染水の流出がとまったらしいこと。とはいえ、漏出がそこから「だけ」なのかとか、どこかに漏れなければ水は溜まっていく一方でそれをどう処理するのか――など懸念は絶えず、「元栓」が閉められない以上は風評がやむこともないだろう。

小倉智昭も困惑気味

   普段のオグラならそうした懸念や危険を、さも自分の手柄であるかのように、自分だけが知っていると言わんばかりに、自信満々訴えるはずなのだが、今日そうしたことを話す文字通りの姿勢自体、しょんぼりとしたふうに見える。「毒舌」が売り物とされるオグラも、こと原発問題となると、歯切れが悪いただの御老人の小倉である。無力感が漂い、いまにも「原発しょうがない(人智を超えている)」とか口走るのではないかとか、そんなことまで心配である。

   こんなときだからこそ、原発の処理にかかるであろう莫大なカネを具体的に試算したり、オグラが予見してたことができない無能な東電・政府を声高に非難し続けるアグレッシブなオグラが見たい――という人はやはり少数派だろうか。

文   ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト
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