部屋提供1580室に被災者利用たった10件…ネットじゃ探せない

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   「1580室」という数字。これは東日本大震災の被災者に提供されている滞在施設の数だ。ところが、案内の小松靖アナは「ちょっと問題が…」という。

   南相馬市の加藤さん一家は子ども3人と犬1匹。自宅は福島第1原発から30キロ圏内で、避難勧告が出ている地域だ。一家は一時福島市内の体育館の避難所にいたが、「生活が苦痛だった。御飯の配給でも1時間も待ったり」

   パソコンで「ルームドナー(roomdonor.jp)」 を見つけた。家に住むことが困難になった被災者と住宅提供者を結ぶサイトだ。今回の震災で立ち上げられた。希望する人数や場所を入力すると、条件に見合った受け入れ先を表示、あとは本人同士のメールのやり取りで条件が合えば、無料で施設を借りられる。加藤さんはこれでNPO法人国際自然大学校のコテージをみつけた。

   場所は日光市内で、自然が豊かで眺めのいい2階建て2LDK。寝具もあって、外は公園みたいだ。子どもたちも2週間ぶりで犬を連れて走り回った。

「来てよかったです」

パソコン使えない

   司会の羽鳥慎一「でも、高齢者とかパソコンを使えない人はどうなるんだろう?」

   清水宏保(スケート金メダリスト)「ラジオで、別荘を使っていない方、応募してくださいというのを聞いた」

   ところが、1580室の提供申し出に対して、受け入れ成立はたったの10件。

   羽鳥「なんでそんなに少ないの」

   小松「インターネット中心なので、被災地の人はパソコンがないから知らない。そこでラジオでも呼びかけてはいるという状態」

   この他にも、妊婦や子どもが生まれたばかりというお母さんのための「mama to mama」というサイトもある。しかし、ここも受け入れ登録849件に対して、受け入れ成立は1件。

   羽鳥「情報がいってない?」

   小松「伝わってないのが一番の問題だといってます」

   舘野晴彦(月刊「ゲーテ」編集長)「この番組を見てわっと広がるのを期待したいし、提供する方も知ってほしい」

   羽鳥「おじいちゃん、おばあちゃんではパソコン使えないじゃないですか」

   小松「最後は口コミということになるのでしょうか」

   いやいや、被災地も首都圏で避難生活している人たちも、テレビは見てますよ。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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