「やむを得ない」で次々規制緩められる危険
この放水の決定を発表する東電職員は言葉を詰まらせ、涙声で「非常に申し訳なく思っています」とお詫びした。
みの「あれを見ていると、よけいに、どんな大変なことが起こっているのかと思ってしまう」
諸葛教授によれば、いま2号機のピットなどから海へ流出している汚染水は1時間当たり1000ミリシーベルトという極めて高い濃度。これを止めることが最優先なので、低レベル汚染水の放出はやむを得ない苦渋の判断だという。そのことは理解できても、今後「やむを得ない」という理由のもと、厳格なルールが「低レベル」などといった曖昧な言葉で次々に緩められていく危険はないのか。そこのところは警戒すべきだろう。
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト