香港の日本料理店「食材の放射能検査」―内外で風評被害

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税関で物品通りにくい

   で、そんなときどうするか。外国人のように簡単に東京や日本を脱出することはかなわないので、とにかく少量でも放射能は避けようと、最大限、努力して自衛する人が少なくないようだ。スーパーからペット水は消え、北関東および関東沿岸の産物が激減した。食堂に行くと、気のせいか出された水を飲む人がいないように見受けられる、といった具合だ。

   そして、日本人が放射能を避けようとする様子を俯瞰して見ると、海外は日本と日本人の放射能をより慎重に「保守的に」避けようとしている。番組によると、香港の日本料理店では、客の要望で食材の放射能検査をするようになったとか。日本の物品が税関を通りにくくなり、空港では日本人に放射能検査が行われる。「なんか日本人・放射能差別みたいなことが起こっちゃってるんですよね」(司会の小倉智昭)。

   もっとも、日本人自体が福島原発とその放射能が怖くてたまらないのだから、「(放射能差別が)悔しい。イヤ!」(南野陽子)とか、風評被害をやめてくれと言ってみたところで、世界を説得する根拠に欠けるだろう。

文   ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト
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