福島原発「廃炉には100年以上、費用は天井知らず」

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   ヤフーの検索単語から選ぶ「けさ単」コーナーは「廃炉作業」。福島第1原発の廃止は間違いないとして、実際どんな手順になるのか。菅首相はきのう(2011年3月31日)、「廃炉は国際機関にオープンにしないといけない」と語ったが、当然だろう。福島の経験は世界の経験にしないといけない。

スリーマイル6年、チェルノブイリ78年

   すでに通常の廃炉作業が現在進行中なのが日本初の原発「東海原発」(茨城)など4つあると井上貴博アナが解説する。東海原発は32年間運転して1998年に停止。3年かけて燃料を取り出て英国で再処理。原子炉の放射能レベルが10分の1まで下がるまで12年待って、放射能の中での解体作業に5年、最終的に廃炉作業が終わるのは2020年という。正常でもこれだけかかる。

   79年に炉心溶融事故を起こしたスリーマイル島原発は、燃料の取り出しに6年かけたが、一部は残ったまま。いまも監視状態にある。これまでに9億ドル以上の費用がかかっている。

   チェルノブイリ原発(86年)は原子炉が爆発した。消火や砂、鉛などを投入し、建物全体をコンクリートで覆う「石棺化」をやった。しかし、燃料の95%は残っており、コンクリートの老朽化の懸念もあるが、一応の事業終了は2064年となっている。事故から78年だ。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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