「家庭用浄水器で放射能除去」論争―結論は「専門家もよく分からん」

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   首都圏では福島原発事故の影響で水道水への不安が高まるなか、庶民の不安と「風評」がまたひとつ現実のものとなった。千葉県八千代市の浄水場で、22日(2011年3月)の水に大人の摂取制限値を超える370ベクレルの放射性ヨウ素が含まれていたことが、昨日=30日になって公表されたのである。ペット水争奪戦にもさらに拍車がかかりそうだ。

そんな実験・研究だれもしてなかった!

   そんななか、番組は昨日、東京都の金町浄水場近くにある「子供(乳児ではなさそうだ)の健康」を錦の御旗に水等の2Lペットを買いだめているお宅にお邪魔し、水道水の蛇口の水を独自に調査した。同浄水場の水道水は22日分が220ベクレル/kgの放射性ヨウ素を検出している。結果は、放射性ヨウ素を50ベクレル検出した。

   スタジオでは、水道水の放射性物質対策を行う場合には「くみ置き」が推奨された。以前番組内で専門家(として出演したゲスト)が効果があると断言し、当欄でもお伝えした。「活性炭フィルター浄水器でヨウ素を除去」は影も形もなかった。この方法の有効性にはその後、別の専門家から疑問や否定的な意見が出されていた。結局のところ、活性炭自体にヨウ素吸着効果があるとしても、家庭用浄水器のフィルターでどんな効果がどれほどあるのかといえば、そんなことは誰も実験・研究してないし、なんとも言えない――ことはたしかなようだ。

文   ボンド柳生
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