これからどんどん高濃度になるのか?海水汚染3355倍

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   新たな問題が毎日のように伝えられる福島第1原発事故。作業員たちは悪条件の中で懸命の作業に取り組んでいるが、なかなか進展が見られない。3月30日(2011年)には、原発の放水口から南に約330メートルの海水から原子炉等規制法の基準の3355倍の濃度の放射性ヨウ素131が検出されたことがわかった。湘南工科大学の文沢元雄教授をゲストに招き、原因と対策を聞いた。

相変わらずの「直ちに影響ない」

   リポーターの西村綾子が現状を報告した。海水のヨウ素は3月25日には基準の1250倍だったのが、29日午前2572倍、午後にはこれまで最高の3355倍になった。タービン建屋の地下などに大量にたまっている汚染水が海に流れ出た疑いがある。

   原子力安全・保安院のコメントは「なんらかの形でこれまでに出ているものが、海に流れ込んでいることがあり得るのかなと思う」というものだったが、影響については、例によって「周辺住民には直ちに影響ない」

   司会の加藤浩次「これをみると、どんどん増えていくのではないかと不安がありますが」

   文沢教授「原子炉を通る配管や建物の壁などにゆるみや亀裂ができて、水漏れがして、そこから出ている可能性があります。それで注水量を減らしている。そういう状況です」

   加藤「それでも注入を止められない。建屋内ではもういっぱいになっている。といって海には出せない。先生、いい案ありますか」

   文沢「仮設のプールを作るとか、タンカーで隔離する方法もあります。大型タンカーが接岸できない場合は、小型タンカーで運びます」

   キャスターのテリー伊藤「どれぐらい日数かかりますか」

   文沢「これは概念を提供したので、具体的には見積もっていません」

   最善の対策が打ち出され、それが実行に移され、効果をあげるにはまだまだ時間がかかりそうだ。

   加藤「東電も安定するにはかなり期間を要するといっていましたが、一つ一つで頑張っていってほしいですね」

   そう言うしかないようだ。

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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