町の家屋の70%が津波に流され瓦礫となった宮城県・南三陸町。「スッキリ!!」はそんな中でユニークな活動をしているボランティアグループ「思い出探し隊」に密着した。
メンバー7人のボランティア
瓦礫を掘り返し、埋まっている写真や日記、名前が入った文房具やグローブなどを集め歩いている。司会の加藤浩次は「こういう作業って、とても大事なことですよね。すべて流されてしまったけど、何か一つでいいから手元に置いておきたかったという気持ちが被災者の中にはあると思うから」と語った。
現在、グループのメンバーは7人で、大分県から参加をしている小畠春夫氏は、「南三陸町に住む知人の安否を確かめるために大分からやって来た。知人は無事だったが、この瓦礫の山を見て居ても立ってもいられなくなり、グループに参加した」と笑う。
岩手県・大槌市の安渡小学校での卒業式の様子も紹介した。体育館は避難所になっているため、校庭での卒業証書授与式。卒業証書を片手に明るく笑う子供たちがいる。
ロバート・キャンベル(東大教授)「なくしてしまったと思っていた写真が手元に帰ってくることは大切なこと。事態が落ち着いてきたときの立ち直るきっかけになる。生きてきたことの証しになるのだから」
おおたわ史絵(内科医)「思い出の品を探しに行きたくても行けない人がたくさんいる。時間の経過と共に忘れてしまうこともある。そんな時、1枚でも写真があればいろいろなことを思い出すことができますよね」
今日も思い出探し隊は瓦礫の中を歩き回っている。
文
ナオジン| 似顔絵 池田マコト