福島第1原発が絶望的な状態だ。タービン建屋の外のトレンチ(溝)の中にも大量の放射能汚染水がたまっていた。海まであと50メー トル。トレンチの水は燃料プール、あるいは原子炉から漏れ出たものであることは間違いないが、打つ手はないらしい。原子力安全・保安院によると、原子炉などを冷却するためには水を使わなければならないが、水はあふれない量を抑えないといけないという。
敷地内からプルトニウムも検出
1号機の水は1時間0.4ミリシーベルトだったが、2号機は1000ミリシーベルトと15分で被曝許容限度に達する濃度だ。格納容器が壊れていると見られる。トレンチとタービン建屋地下の水は、原子炉冷却にもどす復水器に入れる予定だったが、2号機、3号機はすでに満杯。1号機はすでに1000トンを排水したのに地下の水位は変わらないという。依然として水が流れ込んでいるということか。
司会のみのもんた「あれだけ水を放水したんだからねぇ」
諸葛宗男・東大特任教授「何千トンですから、予測されたことではある。早く処理しないと、海水に流れ出すおそれがある。タンカーに積むとか、もう東電ができることではない」
しかし、タンカーを提供したり、操船する人が出てくるだろうか。
敷地内の5か所でプルトニウムも検出された。東電は「過去の外国の核実験などで検出されたレベル」で問題はないという。
みの「プルトニウムはどこから?」
諸葛「水素爆発で吹き飛んだ時でしょう。圧力容器(つまり原子炉)からとは考えにくい」
風呂・シャワー、着替えなし
読売新聞が第1原発で働く作業員たちの様子を伝えていた。何百人もが毛布1枚で雑魚寝。朝はビスケットと野菜ジュース、夜は発熱弁当と缶詰の1日2食。 風呂、シャワーなし、着替えもないという。しかし、具体的にどんな仕事をしているのかは書かれてなかった。多くは関連・協力会社の作業員だ。
みの「どこで何をやってるんです?」
諸葛「地下のポンプ類を使えるようにしているのでしょう。でも、食料が乏しいというのは不思議ですね」
コメンテーターの高木美也子「そんなことではまたミスが起こりかねない」