<「ぷっ」すま(テレビ朝日系火曜23時15分)>3月22日(2011年)の放送は、新企画「芸能人宅で突然ホームパーティー!おもてなしグランプリ」だった。番組の打ち合わせという設定で自宅に待機させている芸人夫婦に、3時間でできる「最高のおもてなし」をしてもらうという内容だ。
ゲストは上地雄輔、石原さとみ、虻川美穂子の3人。ホームパーティー好きの夫婦がどんな歓待をしてくれるのか、料理は何が出てくるのかなど、あらかじめ予想して、その的中でポイントを競う。
「芸能人宅でホームパーティー!おもてなしグランプリ」
1軒目は安田大サーカス・団長のお宅。フンドシ一丁の芸風とはずいぶんと印象の違うとても大きくて素敵なマンションである。ドアを開けると、紙ふぶきでお出迎え、スリッパもしっかり出して、そのまま団長の趣味である自転車部屋へご案内。和風ジンジャーカレーやプリンなどのでおもてなしも受ける。
期待をはるかに超えるおもてなしを受けたのは2軒目のレイザーラモンHGのお宅で、ドアを開けると長身のイケメンが登場。素顔のHGだ。前々から噂は聞いていたが、いつものバラエティー番組のHGとはまったくの別人である。
お宅もアンティーク調の家具が揃えられていて、オシャレさが輝いていた。奥様の料理もアジア風のものから、オリジナルの餅のミートグラタン、キノコのパエリアなど様々。次から次へとレストランのような料理が出てくる。全員が「美味しすぎる!」と驚き、収録も忘れてガチ食い。帰りには奥様が作った石鹸と、パーティー中に撮った写真をお土産として持たせてくれる。MCの2人が「奥さんのこと好きになっちゃいそう」となるのも頷ける、完璧なホームパーティーである!! 奥様の出産ビデオを流した以外は…。
難しい大震災直後のバラエティー番組
大震災直後だけに、どんな番組を放送するか、各局は気を遣い、頭を悩ませているだろう。明るいバラエティ番組を今まで通りに放送するという選択は難しい。どのような選択をしても批判は起こる。私は久しぶりにテレビを見て笑った。少し心が軽くなった。テレビが再び必要とされている今こそ、存在意義を回復させるチャンスである。
鈴