東北の被災地を取材した赤江珠緒キャスターがスタジオに戻り、取材を通して思ったことを語った。
彼女はたしか関西方面の出身であるが、現在は東京をベースにしているようで、東日本大震災以後は、首都圏の多くの人たちと同様、余震に悩まされ、野菜から水から放射能が検出され、スーパーは品不足といった出来事を経験した。街に焦り、イライラ、ギスギスした雰囲気を感じ、赤江本人もまた焦燥感を覚えていという。
ところが被災地では、想像していたのとは違って、自分のことよりも、せっかく生かされた命だ、他人のために生かそう――とする前向きな人が多く、ゆったりした雰囲気があったという。赤江は「焦っていた自分が恥ずかしく、落ち着かなくては」と思ったという。
視聴者的には、震災以後、通常の何倍、何十倍もの時間、TVアナウンサー/キャスターを見たが、スパモニの2人は、かなり踏ん張って冷静さを保っていた方に思え、見直したものだ。視聴者のためにも、より一層落ち着いて、できれば泣いたりしないでほしいところだ。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト