被災地に明暗…。店再開の一方で、わが子の遺品探す両親

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   「被災地によって避難所の状況がずいぶん違うものですね」とMCの加藤浩次は唸った。宮城県のある避難所では、自衛隊が避難所の外に野外風呂を設営。「被災以来の初めての風呂だ。生き返った思いがする」と喜ぶ被災者を紹介した。

   岩手県の陸前高田市では郵便局の庁舎が大きなダメージを受けたため、町の公民館に臨時郵便局を開設、そこを拠点として点在している避難所に郵便物の配達のために走り回る局員の姿があった。

   大船渡市では地元の食品店が営業再開。店主は「こういう時だからこそ、みんなで支えあわないと。採算度外視で店を開きました」と語り、買い物に来た客は「量販店よりも個人店の方が品数が多い。あらためて地元の強さを知りました」と笑顔だ。

「何か残っていないかと…」

   一方、石巻の大川小学校――。全校児童108人が津波に巻き込まれ生き残ったのは20数名。多くの児童がいまだに行方も安否も分からない。加藤は「あの学校は海から5キロも離れている。そこまで津波が押し寄せたとは」と絶句する。

   わが子の遺品を探す両親は、「上の息子は遺体で見つかった。でも、下の娘はまだ見つからない。何か残っていないかと、連日ここに来ています」と悲しみにくれる。

   キャスターのテリー伊藤「ああでもしないと自分の心が折れてしまうという思いがあるのでしょう」

文   ナオジン| 似顔絵 池田マコト
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