それでもここで暮らしたい…岩手・釜石の被災者つらい選択

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「住み慣れている。都会生活は…」

   電気などのライフラインは止まったままだし、寒波に包まれても灯油不足でストーブも付かない。相変わらず余震が頻発してストレスもたまる。それでも不自由な避難所暮らしを続けながら、仮設住宅を待つのはなぜなのか。被災者たちはこう話す。

「やっぱりここが住み慣れている。息子は来いというが、都会生活は…」(高齢の男性)
「全壊してしまえばあきらめがつくけど、形が残っているので…」(中年の主婦)
「(また地震があるかもしれないけれど)ここにいたい」(女子中学生)
「親爺がまだ見つかっていないし、行動するにも余裕がない」(中年男性)

   スタジオの小倉智昭キャスター「身内の方の安否が確認できないまま離れるのはキツイですよね」

   市では仮設住宅を1万戸建設する予定というが、完成しても入居期間は2年間と決まっている。2年後はどうするのか、その見通しもたたないが、それでも故郷の釜石にいたいのだ。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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