東日本大震災の発生以後、マグニチュード5以上の余震が300回以上、発生している。これは過去最多だった北海道東方沖地震(1994年)のじつに3倍以上の回数だ――という放送の最中にも、東京のスタジオが「大きな揺れ」を感じる余震が起きた。
医学的には「下船病」
そんななか、実際には地震が起きてないのに、つねに体が揺れ続ける感覚やめまい、吐き気などの「地震酔い」に悩まされる人が増えているという。番組が東京や茨城で50人に聞いたら、35人が地震酔いを感じたと回答したという。
出演者も「私もなにか不安定な感じがしている」と言う小木逸平アナをはじめ、「いまも揺れてるような気がする」(やくみつる)、「揺れてるのか、揺れてないのかわからないときがある」(鳥越俊太郎)など、口々に地震酔いを訴えた。
これは医学的には「下船病」という症状と見られ、これだけ余震があると、多くの人がそうした感覚を持つのは当然とも言えるという。
地震酔いへの「対処法」としては、じっとしていると余計に「揺れ」を意識することになりかねないので、ストレッチや首を振るなど、体を動かしたほうがよい。また地震を意識しすぎず、好きな音楽を聴くなどしてリラックスするよう心がけるべきだという。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト