千葉・浦安の大震災被災者「SOS」!いまだ停電、断水、自宅倒壊の危険

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「千葉県の浦安市は古くは漁師の町でした。ですから年配者の方が多いはず。その町に埋め立てなどによってモダンなマンションが数多く建設され、若者のあこがれの町になっていたけど、今でもこんな惨状が続いているのですね」

   キャスターのテリー伊藤がため息をついた。東日本大地震では東北地方の被害の大きさが連日伝えられているが、首都圏の被害も小さくない。なかでも、液状化現象がひどかった浦安市の現在をレポートした。

傾いた家補修に300万~1000万円

   傾いた電柱、2メートル近くも跳ね上がったマンホール。市内のあちこちに今でも泥が堆積し、その撤去作業に取り組んでいるボランティア。地盤が沈み傾いた住宅が数多く発生したが、傾いたままの家に住み続けると体調不良などの健康被害が発生しやすいという。傾いた家はどうのように修復されるのだろう。住宅問題に詳しい東京電機大学の安田進教授はこう解説する。

「特殊なジャッキで家を持ち上げて基礎を直し、杭を打ち込むという方法ならば元に戻ります」

   しかし、家を持ち上げるのに300万円から500万円近くの費用がかかり、さらに杭を打ち込むのに数百万円かかる。キャスターの葉山エレーヌは「私も浦安の近くに住んでいますが、今でも市内にはガスや水道が止まったままのところが多いと聞いています」と復旧が遅れている様子を伝えた。

高層マンション住人は避難生活

   司会の加藤浩次「私たちは毎日、各地の様子を伝えていますが、全部伝えられないことが悔しい。東京のすぐ隣がこんなことになっているなんて」

   浦安では停電に加えて、断水も続いている地域もある。高層マンションの上層階の住人は水を持って階段で上がるだけでヘトヘトだという。あこがれの高層マンションが、いまは恨めしいという声も出る。高齢者の中には親戚や知り合いの家に避難するケースが増えている。

文   ナオジン| 似顔絵 池田マコト
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