風評被害いわき市「重機のオペレーターが放射能で来ない」

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   「風評被害に悩む福島県いわき市を(番組が)取材しました」と小木逸平アナ。今日朝現在、福島原発では爆発的、終末的事象は未発生と思われるが、周辺地域での深刻な放射能汚染を示す数字が出はじめている。それとともに、番組は「風評被害」という言葉を乱発するようになった。

   県北部の一部が屋内退避地域になっているいわき市。ある地域では、地元の消防団73人のうち10人ほどが行方不明者の捜索などにあたっているが、がれきを片付けるための重機が足りず、さらに重機があっても人が足りないという。「(重機の)オペレーターが放射能で来ない」というのだ。番組に言わせれば、それは「風評」による被害(根拠のない不安などに基づいた行動によるダメージ)のひとつらしい。

「想定外」がまた起きる恐れ

   「これはどういうことか。みなさんの根本にあるのは放射能への恐れ、不安なんですね」とコメンテイターの鳥越俊太郎。政府が避難・退避エリア外などは安全だということをきちっと科学的に示すべきだと言う。

   しかし、菅総理は最悪の場合、「東日本がつぶれる」事態を想定をしているというし、原発史上、前例のない事態で被害の度合は予想できないと言う専門家もいた。むろん、「日本の原発は安全、地震・津波が起きても大丈夫」と旗振り役をつとめた御用学者的専門家がなにを言おうと説得力はない。いまは、「想定外」がまた起きる恐れがあると不安がるほうに「根拠」があるのではないか。

文   ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト
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