電気は本当に止まるのか。何時から止まるのか。停電区域に入っていても停電しない地域があるし、指定の時間になっても停電しないこともある。東京電力の計画停電があちこちで混乱を招いている。「スッキリ!!」は16日(2011年3月)午後6時20分から午後10時の間に3時間の停電が予定されている東京・吉祥寺のある一家の夜をリポートした。
孫娘「何にも見えないんだね」
夫(78)と妻(77)、孫娘(19)の3人。懐中電灯を各人に用意するなど、それなりの備えはしていた。この夜は電気のあるうちにと早めに夕食をとった。予定時刻の午後6時20分。妻と孫娘はまだ食べている。電気はついている。
夫「6時21分になったぞ。まだ消えない」
妻「開始時間がずれるかもしれないから」
25分過ぎた午後6時45分。「あ、本当に消えた。真っ暗だ」「うっそう」
妻「お父さん、気をつけて、懐中電灯取ってね」
孫娘「何にも見えないんだね」
暗い中でピーピー何か音がする。「停電すると鳴っちゃうんですよ」と孫娘。ホームセキュリティーの警報だった。その孫娘が「イタタタタタ」と声を上げる。床に置いていた何かにつまずいたのだ。
真っ暗な中でスタッフが尋ねる。いま経験してみて何が一番必要だと思いましたか。
夫「明かりとラジオ」
妻「まず、トイレに行っておかなきゃいけないと思いました」
孫娘「物を床に置いちゃだめですね。いま蹴っ飛ばしたけど」
電気消える前にまずトイレ
午後8時45分、停電から2時間後、復旧した。明るい食卓でお茶を飲みながら、
夫「急に消えちゃって、暗闇になると何から手をつけていいか」
孫娘「やっぱり電気は大切だと思いました」
妻「ありがたいねえ」
見終わってキャスターのテリー伊藤「正直言って、被災地の状況に比べれば、計画停電で多少不便になるかもしれないけど、たいしたことないなあと思いますね。時間がずれたなどといって、文句いっている場合じゃないという感じがしますけどねえ」