東日本大震災の大津波では小型も大型もクルマがプカプカ、走っていて飲み込まれた人も多く、木に引っかかって助かった幸運な人もいた。驚いたのは、その車がやたらに火を噴いていたことだ。陸前高田、気仙沼、仙台空港などで、車が1カ所に流れ寄せられて次々に火を噴いた。また、水に浮かんで流れていく住宅やがれきの塊も燃えていた。
気仙沼の火災は燃料タンクが津波に流され引火したとされるが、同様の火災はあちこちであった。その火種の多くが流れ着いた車だったといわれている。くるま総合研究会によると、「車は電気を使うので塩水がかぶると、電気が流れて過熱したり燃料に引火したりする」という。
海水で電気流れ燃料引火
岡安弥生アナが実験をしてみせた。紙コップに水を入れ、電池と豆電球をつないで電極を水に浸けてみる。中学のときにやったやつだ。真水のコップは電球は点かないが、塩水の豆電球はちゃんと点いた。
岡安が解説した。
「塩水は電気を通すので、海水に浸って流されていると過熱したり引火したりするようです。自動車が海水をかぶると、ヘッドライトが点いたりクラクションが鳴ることもあるそうです。映像でもクラクションが聞こえるのがあったと思います。 これを防ぐには、バッテリー端子をはずす、キーを回さないなどがあります」
金井辰樹(東京新聞政治部記者)「海が燃えてるってのは衝撃でしたね。でも、可燃物があって、塩水でとなると、起こるべくして起こったのかな」
現地に行った井上貴博アナは「映像では水が燃えてるように見えるが、近くに行くと、油が大量に浮いていた」と話す。
司会のみの「津波では車で逃げるってのはダメだね」
車で逃げたから助かったという人もいるだろう。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト