どこまで信用していいか?原発専門家の「心配ない」

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   福島第1原発で1号機から4号機まで日替わりのように起きる爆発。一部の在留外国人が日本脱出をはじめた。さらに、ドイツのルフトハンザ航空は放射能汚染を恐れて北回りルートで成田空港に到着する運行を中止したという情報もある。

   海外では敏感に受け止められている放射能汚染だが、日本では専門家が口々に「心配ない」の大合唱だ。さて、過剰反応なのか、呑気すぎるのか――。

在留外国人の中に日本脱出

   福島第1原発の2号機と4号機が相次ぎ爆発した15日(2011年3月)、枝野官房長官は「従来の数値とは異なり、身体に影響を及ぼす可能性のある数値であることは間違いありません」と警告した。漏れた放射線量は、15日に3号機建屋付近で測定したら1時間当たり40万マイクロシーベルトだった。1時間晒されると白血球減少の可能性がある高濃度だ。

   これが北風に乗って関東各県に飛散した。北茨城市では通常の110倍の5.570マイクロシーベルト、宇都宮市は30倍の1.318マイクロシーベルト、東京・新宿は20倍の0.809マイクロシーベルトとなった。

政府・東電の情報遅れで不安拡大

   キャスターの小倉智昭「人体への影響と40万マイクロシーベルトが簡単に結びつくわけではないと考えた方がいいのですかね」

   日本医学技術学会の渡邊浩理事長は「40万マイクロシーベルトがそのまま全部降りかかってくることはありません」と、慌てるレベルではないという。

   渡辺理事長「20~30km離れればそのうち微量になってしまい、全く人体に影響はないとご理解願いたい」

   澤田哲生東京工業大教授「私のところへも移動した方がいいですかという問い合わせがあるが、あわてる必要は全くないです」

   問題なのは政府や東京電力の情報提供の後出しや遅れ。加えて、計画停電でテレビが映らない地域、時間帯が出ている。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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