週明け、月曜日には平静をまだ保っていた番組コメンテイター陣は、わずか1日でまた表情を変えた。焦燥し、顔色をなくし、ある者は怒り狂った。
それも当然だ。原子炉3基のコントロールがほとんどできない綱渡りの福島原発。水位が上がった下がったで一喜一憂した夜間をへて、番組でナマ中継されたのは電力側の不安だらけの記者会見。最後の砦とされた格納容器が壊れたのか、いやそれはわからない、と記者との押し問答。なんで(原発の職員が)待避したんだとなじる口調の記者。
これからなにが起こるのか。「最悪の事態」はなんなのか。海洋、土壌への広範囲で深刻な放射能汚染、人体への影響。もしそれが3つ重なり合ったら。日本分断、日本崩壊なのか。
本当にどうでもいいことなのだが、筆者は毎日いつも1回(1日)の放送から2つのトピックの記事を書いていた。今日は無理だ。いつものワイドショーは完全に壊れ、ワイドショーでなくなってしまった。
文
ボンド柳生