「救援物資」道路ボロボロ陸送困難!ヘリでまず「食糧、水、防寒毛布」

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   いま、足りないものは何ですか。岩手県陸前高田市の避難所でリポーターの中山美香が聞く。女性たちがマジックで書いた模造紙をカメラに向けた。

   衛生用品(マスク、手指消毒アルコール、赤ちゃん用品)、衣料品(靴下、下着、スリッパ)、日用品(電池、ラップ、ポリ袋)、携帯電話、仮設トイレ、灯油、ガソリン……

   他の避難所でも、水やミルク、医薬品、毛布などを上げる人が多い。近くにスーパーやコンビニがあっても品切れ状態だ。子どもの食料を買いにきたという若い母親の買い物袋に入っていたのはお菓子だけ。無料の水の配布を受けるのに5時間並んだ人もいた。東北地方はまだまだ寒い日が続く。寒さ対策や疲労防止のためにゆっくり眠れる毛布や布団ももっと必要だろう。

食品大手やコンビニから支援

   救援物資は徐々に届くようにはなっている。食品大手やコンビニ会社からの支援をはじめ、アメリカからはコメやパン、フランスからは医薬品や防護服が届けられた。しかし、避難している人の全体からみればほんの一部だ。

   専門家は、過去の災害と比べて今回の震災は広域にわたり、各地域をつなぐ道路がいたるところで寸断されており、地形的にも輸送ルートの確保が極めて困難と指摘する。

   防災・危機管理ジャーナリストの渡辺実は「これまでの災害で餓死者を出したことはなかったが、今回はそうなりかねない」と警告する。従来と同じやり方は通用せず、ヘリコプターの活用が有効だという。まず、第1段階として必要最低限の物資を、次にニーズに合わせた物資を、いずれもヘリで届ける。途上国では見慣れたやり方だ。

   いずれにしても国を上げ、この困難に取り組まなければならない。キャスターのテリー伊藤が画面の人たちに向かって言う。

「日本中が応援していますから、どうか頑張ってください」
文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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