担当者がよくわかっていない
小倉「職員の移動が避難を示しているのかどうか分からない」
岡本「情報は取れているが、その情報をどう解釈するか。複雑なことが起きて非常に解釈が難しいというのだと思う」
山村武彦防災システム研究所長は手厳しい。
「一生懸命やっていることは分かるが、事実関係はここまで、その解釈はこうですと分かりやすく説明すればいい。説明している人が分かっていない感じがするし、説明が稚拙です」
「ニューズウィーク日本版」編集主幹の竹田圭吾は「海外のメディアは、日本全体が放射能汚染になっていると受け止められかねないような報道をしている。海外メディアに情報を全面開示した方がいい」と指摘する。
そういえばフランスにいる筆者の知人も、「東京在住の仏人は放射能に汚染されるから東京を離れろという話が出ている」という。
ところが、番組最後になって第2原発正門の放射線の量は8217マイクロシーベルトの高濃度まで急上昇したことが分かった。刻々と変わる状況に現場がもはや追いついていけない状態が続いている。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト