最近、防犯カメラが事件捜査に威力を発揮しているが、東京ビッグサイトで防犯グッズを集めた「SECURITY SHOW 2011」が開催中。国内182社から様々なハイテク機器が出品されている。リポーター中山美香が報告した。
東京ビッグサイトで「SECURITY SHOW 2011」
まず紹介したのが暗闇の中でもカラーで写る暗視カメラ。人間の目には暗闇しか見えないが、カメラは色まで写し撮る。犯人が着ていた服の色までわかるというわけだ。
次に、画面に写った人物の性別と年齢を特定する防犯カメラ。数千人の目、鼻、口、頬のデータを集積、それと照合して男女を識別、しわやたるみで年齢を判断するというものだ。リポーターの中山の顔が写ると、「女性、32歳」と文字が出た。正解だ。しかし、53歳の男性を49歳、30歳の男性を40歳と判断するケースもあった。会社の担当者は「データをさらに増やして誤差を少なくしていきたい」と話す。
個人向けには防犯用の鍵。外出の際、ドアの鍵を掛け忘れたり、掛けたかどうか不安になったりすることがある。そんな時、つまみのところに、ちゃんと掛けたかどうかチェックできる仕掛けがついている。鍵を掛けていればオレンジの色がつく。施錠忘れやその心配を解消してくれる便利ものである。
割れないと鳴らないアラーム窓ガラス
スタジオで盛り上がったのが、窓ガラスのアラーム。従来のものはちょっとした振動にも反応して、子どもが触っても誤作動することがあった。キャスターのテリー伊藤の家では「ネコがぶつかって音が鳴り、警備の人が駆けつけたことがあった」そうだ。
出品されていたのはガラスが割れないと鳴らない仕組みだ。実験をやってみた。司会の加藤浩次が手でたたいても鳴らない。ガラスが割れたときに出る超音波に反応してピーピー鳴るという。
こうしたハイテク防犯機器のおかげかどうか、空き巣などの件数は減少傾向にある。とはいえ、泥棒の方もハイテク化している。イタチゴッコが続きそうだ。