弱点といわれる外交問題で菅政権の不祥事が続く。「竹島領有権の放棄」とも取られかねない共同宣言に民主党議員が署名していたことが発覚、キャスターの小倉智昭は「(首相の首の)すげ替えがいいのか、解散がいいのか」と、もはや打つ手なしといった表情だ。
在日外国人から献金を受けていた前原前外相の後任人事ですったもんだの最中、米国務省の日本部長が沖縄県民を「ゆすりの名人」などと発言。さらに、尖閣諸島・久場島沖では中国の漁業監視船「漁政202」が揺さぶりをかけている。そんななかで、菅の側近議員が相手のペースに乗って不用意な署名と不祥事のオンパレードである。
「ゆすりの名人」発言したメア日本部長は、10日(2011年3月)からの日米安保事務レベル協議に出席するはずだったが、急きょキャンセル。どんな弁解をするか興味あったが、上司のキャンベル米国務次官補が「米国を代表して陳謝したい」と述べた。
外交と安全保障が弱点では…
小倉の「すげ替えか解散か」の問いに、政治ジャーナリストの角谷浩一は次のように話す。
「(菅の)奥さんが言うように、菅内閣の最大の弱点は外交と安全保障。対応できない内閣に国民は我慢できないところまで来ている」
国民から見ると、菅政権の崩壊はもはや時間の問題。永田町では攻める野党の足並みが揃わない。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト