財務省が偽ブランドや違法コピーなど、知的財産権を侵害する物品の輸入差し止め件数(2010年)を発表した。全国の税関による差し止め件数は、前年比6.1%増の23233件となり、08年の26415件に次ぐ過去2番目の水準となった。このうち中国から輸入した物品が20926件で全体の9割以上を占め、まさに偽ブランド大国・中国といったところ。サンダルやバッグ、美顔ローラーといった美容関連商品などが多く、手口も国際郵便で少量ずつ送るなど巧妙化しているという。
ネットでも堂々とスーパーコピーと称して偽ブランド品が売られている。東京税関の担当者は「国内から発信されているサイトなら取り締まりもできるが、海外のサイトでは摘発は難しい」と話す。
サンダル、バッグ、美顔ローラー
ロバート・キャンベル(東大教授)「5年ぐらい前までは、コピー大国は韓国だった。でも今は中国。これだけの偽ブランド品が出回る背景には、日本人のブランド好みがあると思う」
司会の加藤浩次「騙されて買ってしまった人もいるだろうが、大半の人は自分から積極的に買っているとしか思えない」
キャスターのテリー伊藤「偽ブランド品を買うということは、自分の家の表札に偽物を飾るということと同じ。その人間の人生も偽だということを現している」
そこまで大袈裟な話とも思えない。日本人のブランド好きといわれるが、偽物でいいやという裏には、ブランド・メーカーがさほどの商品でもないのにバカ高い値付けをすることへのからかい気分があるのかもしれない。
文
ナオジン| 似顔絵 池田マコト