増える20代、30代自殺「境界性パーソナリティー障害」医師も診療に二の足

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   昨年も3万人を超えてしまった自殺大国・日本。13年連続の3万人超である。これまでは大半が中高年だとされ、国も中高年の自殺対策を進めてきたが、この日の「クローズアップ現代」では、「若い世代の自殺が見過ごされてきました。その中心は20代から30代で、年々増加しています。若い世代が自殺する背景には、『境界性パーソナリティー障害』という精神疾患が深く関わり、自殺リスクがうつ病より高いと見られることが最新の調査で明らかになりました」と国谷裕子キャスターが指摘した。

感情のジェットコースター

   境界性パーソナリティー障害は、家族や友人など身近な人から見捨てられることへの強い不安が特徴だとされている。症状は突然激しい怒りをあらわにするなど感情の起伏が大きく、手首を切るリストカットや睡眠薬などの過量服薬を繰り返すようになったりする。しかし、患者への接し方が難しいことを言い訳に、診療をためらう医師も多いという。林直樹・都立松沢病院精神科部長はこう話す。

「主な症状の多くが会社の人間関係や知人・友人たちとの対人関係の問題です。家族もそれに巻き込まれて相当苦労なさいます。患者は感情のジェットコースターという言い方をします。それに家族も一緒に乗せられてしまって大変な思いをしている」

   若い世代の自殺問題を取材した山室桃・NHK科学文化部記者は、「厚生労働省は境界性パーソナリティー障害という病気が、自殺と深く関わっているいということを認識はしているようです。でも、具体的な対策などの動きはないがありなせん」と報告した。

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