「携帯カンニング」ワイドショー密かに喝采「受験産業」足払い

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<今週のワイドショー通信簿>京大をはじめとする携帯電話を使ったカンニング騒動に、世間は一種の痛快さを感じた1週間だったのではないか。国公立と私立を何校か受ければたちまち20万円、30万円になる受験料、合格したらしたで百万円単位の入学金や授業料、世間に出れば依然として根強い学歴社会―カンニング浪人の気持ちとは別に、そんないびつな世の中に足払いを食わせるような出来事だった。

   ワイドショーのコメンテーターたちも、当初はいい意味で「たぶん愉快犯だよね」(弁護士・田中喜代重=スーパーモーニング)、「犯人は愉快犯」(コラムニスト・勝谷誠彦=「スッキリ!!」)と、「やったな!」と密かに喝采していた。

   この事件は重犯罪でもないし、謎も多いということでワイドショーにとって格好のネタ。どんな手口で投稿したのかをめぐって、「カメラ内蔵メガネ」「消しゴムモニター」(とくダネ!)、「数人のクッション入れた複数犯」(スッキリ!!)とあれこれ推理をめぐらし、もっと話題として引っ張れると思っていたら、あっさりと「仙台の予備校生の単独」ということが割れてしまった。

   分かってみると、痛快、愉快というより、なにやら身につまされる話で、警察が大騒ぎするようなことではないことも明らかになってきた。

   「『仙台の浪人生』カンニングごときで逮捕するな」(スッキリ!!)は、大方の視聴者の気持だったんじゃないのか。(テレビウォッチ編集部)

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