入試の最中に問題がインターネットに流出した事件、仙台市の予備校に通う男子浪人生(19)が関与した疑いが強まってきた。
京都府警・警視庁が3日(2011年3月)にも偽計業務妨害の疑いで、この浪人生から事情を聴くという。浪人生とはどんな人物なのか法務省で犯罪心理分析に携わっている出口保行・東京未来大学教授が番組の中でプロファイリングを行った。
「無理せず」「ダメ」は自分のこと
浪人生は山形県立高校の出身で、2月に京大を受験していたことが分かっている。投稿に使われた携帯電話は、山形市内に住む40歳代の母親名義で契約されていた。京大のほかに同志社大、立教大、早稲田大の入試の問題でも、『aicezuki』のIDで投稿が繰り返されており、複数の人物が関わり計画的に行われていた疑いも強まっている。
それにしても、簡単に特定されてしまう母親名義の携帯電話をなぜ使って投稿したのか、その稚拙さにナゾが残る。
出口教授がヤフー知恵袋に投稿された『aicezuki』の50件にのぼる文章を取り上げ、「稚拙、自信のなさが現われている」と分析する。昨年のクリスマス・イブの恋愛問題の質問に、「無理せず様子を見て行動してください。きっと彼はあなたがいないとダメだと思っているハズだから」と回答した文章を取り上げた。
出口教授は「無理とかダメは、自分を投影している。自分がそうだと使いやすい。そこから自信のなさが窺われる」という。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト