日本人のパン食「小麦買わせるアメリカの陰謀だ」

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   またゾロ、石油や小麦などの輸入価格が上がりはじめた今日この頃。番組は、国内自給率100%の食材、「米」や「米粉」に注目し、米粉パン、米粉パウダー、お米のミルクなどをスタジオに並べ立てた。

   ところで「米粉」はどう読むか。番組内は「こめこ」で統一していたが、国語辞書には「べいふん」「こめこ」の両方の読みが載っている。「べいふん」のほうをメイン的に扱ってるものもある。

   ネット上でもこの点、かなりの論争があり、「こめこ」派は、「こむぎこ(小麦粉)」に対する「こめこ(米粉)」が適当だろうとする。あるいは、「ふん」がフンみたいでイヤだというものもあるが、それじゃあビーフン(米粉)の立場はどうなってしまうのか。また、関西方面では「こめこ」はどうも響きがよろしくない(誤解を招く?)として、忌避する向きもある。どうでもいいが、むずかしい問題だ。

食料自給率低下

   それはそうと、スタジオではコメンテイターの鳥越俊太郎が、米とパンに民族主義と「陰謀」を練り込んでいた。曰く、日本人はもともとお米を食べてたのに、GHQが来て給食をはじめ、そこにパンを導入した。これが日本人が米を食わなくなり、食料自給率を下げた原因である。

   鳥越は面白半分~面白1/3といった感じで、こう叫んだ。「日本が『パン化』した。これはアメリカの小麦粉を消費させようというアメリカの陰謀です!」。

文   ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト
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